優れた設計理念に基づいたキャンピングカー

ヨコハマモーターセールス REGARD Neo

日本のキャンピングカー市場を牽引してきたヨコハマモーターセールス。

絶版となったロデオなど伝説級の国産キャンピングカーを世に送り出してきた同社。キャンピングカーのほか消防車などの特殊車両も手掛け、その品質は折り紙付きです。

同社の最大の特長は設計理念だと言えます。

低重心化と軽量化を実現する特許取得のFRP一体成型モノコックフロアや、燃料タンクなどを移設する徹底した重量配分に表れています。

今回は、優れた設計理念に基づいたキャンピングカー「REGARD Neo」をご紹介します。

REGARD Neoとは

トヨタ カムロードベースのキャブコンタイプキャンピングカー。

FRP一体成型モノコックフロア、走行安定性のために延長されたホイールベース、重量配分など、安定性を強く意識した設計です。

バンク部分が運転席部より飛び出していない、スタイリッシュな外装デザインも走行時の空気抵抗を考慮してのことです。

乗降しやすいエントランス部の高さはあらゆるシーンで重宝します

キャンピングカー専門誌の広告などで見かける「倒れそうなくらい斜めになったキャンピングカーの写真」がREGARDです。上を軽く下を重くの低重心化で、結構な傾き(最大安定傾斜角度実測38°)になっても倒れないことを表しています。

低重心化の恩恵は走行安定性だけではなく、FRP一体成型モノコックフロア構造に伴って低くなったエントランス部にも。

車内の床下収納の様子

低重心化設計による収納スペース

FRP一体成型モノコックフロアを中心とする低重心化設計により様々な収納スペースが生み出されています。

車内外には、用途に合わせて使い分けられる大小様々な収納スペース。これらのほとんどがフロア下に位置しており、荷物の積載が低重心化に繋がる設計です。

左側面の収納スペース

また、収納スペース自体にも細やかな配慮が感じられます。

左サイドの外部収納スペースにはメインバテリーと電装BOXがあります。空きスペースに荷物が乗せられるわけですが、電装を傷めないように扉付きで不用意にアクセスできないようになっています。

さらに、上に開く外部扉全てにダンパーが装備されており、扉を止めるためのキャッチが不要になっています。

リヤ収納スペース内の様子(左側から)
リヤ収納スペース配置されたエアコン室外機は、ヨコハマモーターセールスが目指すところの重量配分

大きく開くリヤ外部収納扉の先には広い収納スペースがあると思いきや、ルームエアコンの室内機が鎮座しております。

収納スペースをスポイルしてしまうのはデメリットですが、重量配分の観点や室外機が外気から受ける影響を最小限にするために最も適した位置がリヤ収納スペース内となります。

左前輪後部にエアコン室外機を搭載したREGARD Neo+(レガード・ネオ・プラス/L.T.CAMPERS)もあり、こちらはリヤ収納スペースが存分に利用できます。

理想的な重量配分と使い勝手の良さ。どちらに重きを置くかで判断が変わると思います。

隠れた魅力的なポイント

エアロフォルムや低重心化による走行安定性が注目されますが、REGARD Neoの設計理念はアクセシビリティやユーザビリティにも繋がっています。

キャンピングカーとして利用する上で、走行性能や収納スペース以外も気になります。

決して目立ったことではありませんが、REGARD Noeの魅力に加えたいポイントを挙げます。

車両右側面の給油口フラップを開けた状態

国産キャブコンには珍しい、独立した給油口フラップ。

サイドスカート部分を大きく開けて給油するタイプが多くありますが、REGARD Neoは乗用車的です。

燃料タンクを移設したことでこの方法がとれる訳です。

プッシュ式で開くフラップは、やはり便利。給油口キャップはベース車の仕様のため、イグニッションキーで開ける懐かしいタイプです。

開いたシャワールーム扉

湿気を漏れにくくするために、シャワールーム扉の内側にはモールが取り付けられています。

輸入車も含め様々なキャンピングカーを撮影していますが、同じ様な作りは見かけません。完全に湿気の漏れを防ぐわけではありませんが、こういった部分を意識した作りには心を奪われます。

シャワールーム内の造り込みはFRP技術の高い同社らしく、流石の一言です。

広さも十分で、身長170cmLLサイズの筆者でも窮屈な思いをせず使用できる空間があります。

特装車も手掛けるクオリティ

過酷な現場で使用される特装車を手掛ける同社のクオリティは、REGARD Neoにも活かされています。

強度と軽量化を両立するためのFRP加工技術、家具の取り付けや部品の選択など、一般的なキャンピングカーと少し違う部分があり、それがヨコハマモーターセールス製キャンピングカーの魅力です。

車内床下収納の蓋に取り付けられたハンドル

フロア収納の蓋には、剛健なハンドルが採用されています。

こういった部品の選択は、確かに機能することを求められる特装車を手掛ける同社だからこそだと感じます。

オーバークオリティなのかも知れませんが、使う側からすれば安心感が得られます。

頑丈なヒンジでプルダウンベッドが支えられています

安心できる強度の表れなのか、プルダウンベッドの操作には少しのコツと力強さが必要です。

頭上空間を広くするためには跳ね上げ式のベッドが最適で、ベッド使用時はぶら下がっている状態になります。この時、ベッドが不安定ですと穏やかに眠れませんね。

操作性にやや難がある分、しっかりしたベッドが登場します。

用途によっては操作性よりも安全性を選ぶ設計の考え方だと解釈しています。

実際の操作感については、展示車で確かめていただくことをおすすめします。

ご覧いただける展示車

展示車ご成約につき、ただいまご覧いただける展示車はございません。

近々、展示車入庫予定がございます。

入庫時期については分かり次第、当社WEBページにてご案内いたします。

REGARD Neoは、新規生産で1年以上の納期を要するキャンピングカーですが、当社で確保している先行発注車両でしたら、1年も待たずにお乗りいただけます。

もし、REGARD Neoに興味がございましたらお問い合わせください。